架空の予定を、7人ぶん作りました。
アプリの使い方の動画を、2本つくりました。横が3分23秒、縦(ショート)が2分40秒で、中身は同じものです。ホームページの「使い方」のページに両方置いてあります。ここでは、その動画ができるまでの話を書きます。いちばん時間がかかったのは、動画そのものではなく、そこに写っている架空の予定でした。
本物の予定は、1件も写せない
動画に出したいのは自分のカレンダーですが、そこには本物の取引先の名前も、家族の予定も入っています。Google Play に上げるスクリーンショットも同じで、前に撮ったぶんは本物の予定名が写っているので、そのままでは使えません。
そこで、架空の予定を端末に入れた状態で撮ることにしました。はじめは「それっぽい予定を15件くらい並べれば済むだろう」と思っていました。
「おかしくない?」で、話が入らなくなる
最初にできたものを見て、こう伝えました。
今後、このスクショを使ってホームページにて、こんな使い方できますというような案内をしたいと思っているので、そんな時にユーザーに案内の内容よりもこのスケジュールおかしくない?みたいな違和感で集中してもらえないのは困ります。
実際に、全社会議が土曜に入っていたり、運動会が水曜だったり、現場が日曜に入っていたりしました。
理由は単純で、架空の予定は「今日から何日後」という形で作ってあるからです。撮る日が変われば、曜日も一緒に動きます。金曜に撮れば平日に収まっていたものが、日曜に撮ると土日に来る。
そこで、予定ごとに「平日へ寄せる」「いちばん近い◯曜日へ寄せる」という決まりを付けました。出張・会議・研修・現場は平日へ。運動会・授業参観・防災訓練は、いちばん近い土曜へ。映画や外食やジムは、何曜日でもおかしくないのでそのままです。何にでも掛けると、かえって特定の曜日に固まって嘘くさくなります。
労働時間が、異常に長かった
もうひとつ、前に作ったダミーで気になっていたことがありました。
以前、ダミーを作ってもらった時に労働時間が異常に長い仕事の予定があったりした。
休憩の行が1つも無いまま8時間半ぶっ通し、という日がありました。移動を足すと11時間になる日も。
この動画で見せたいのは、終日で入れておいた予定に、終わってからその日の実際の動きを書き足せるところです。そこに11時間ぶっ通しと並んでいたら、機能の説明より先にそこが気になります。だから仕事の予定は昼に休憩を1時間入れて、移動を含めても9時間までに収めました。
同じ日に行けない予定を重ねない、というのも同じ話です。「現場 8:00〜15:00」と書いた日に、10:00からのオンライン打ち合わせが入っていました。両方には行けません。学生のモデルでは「16:30〜18:00 カフェでおしゃべり」と「17:00〜21:00 バイト」が重なっていました。
目で見て潰すのは、無理でした
曜日を寄せるようにしたら、今度は同じ曜日に何件も集まって、新しく20件以上ぶつかりました。現場に出ている日に「有給」が乗っていたり、毎週木曜の送迎と、木曜へ寄った予定6件が全部ぶつかっていたり。
厄介なのは、「今日」が何曜日かで中身が変わることです。1回撮っただけでは7分の1しか見ていないことになる。月曜に撮って大丈夫でも、木曜に撮ると壊れている、ということが起こります。
そこで、7曜日ぶんを全部組み立てて、ぶつかりを探す道具を書きました。見ているのは6つです。
① 同じ日の、時間のかぶり
② 終日の「休み」と、終日の仕事
③ 「休み」の日に入っている、毎週くり返す予定
④ 説明欄に書いた「移動 7:00〜9:00」のような行そのものの時間
⑤ 家を空けている日(出張・旅行・帰省・研修)に入っている予定
⑥ 間が0分(前の予定が終わった時刻に、別の場所の予定が始まる)
④は、最初の道具では抜けていました。書き足した行は画面に薄い帯として出るので、見た目はふつうの予定とまったく同じように重なります。予定どうしは見ていたのに、行のほうは誰も見ていませんでした。
それでも、人が読まないと分からない
道具が「0件」と言ったあとに、撮れた48枚を1枚ずつ読み直しました。まだありました。
「保育園のお迎え」と書いた人に、授業参観と運動会がある。保育園児には無い行事です。「追いコンの打ち合わせ」を秋にしている。追いコンは卒業前の行事なので、季節が合いません。「定期テスト」の帯の下に、ふだんの授業が並んでいる。テスト期間は授業が無いはずです。
道具はぶつかりしか見ません。「その人に、その予定があり得るか」は、人が読むしかない。今回いちばん腑に落ちたのは、ここでした。
7人にしたのは、使い方が人によって変わるから
モデルは7人います。会社づとめ/現場のしごと/学生/家のこと中心/シフト勤務/通院・介護/共働きで共有。うしろの3人はあとから足しました。理由はそれぞれ違います。
シフト勤務は、24時を超えた時刻を書けることが、どこにも写っていなかったからです。前の4人はいちばん遅い行でも18:30でした。3交代にして、準夜勤が25:15まで伸びる形にしてあります。2交代の夜勤も本当にある働き方ですが、そのまま書くと実働14時間になって、上の「労働時間が長い」に逆戻りします。
通院・介護は、詳細を書いた予定が4人中3人まで仕事だったからです。この機能は現場の記録だけのものではありません。共働きで共有は、前の4人が全員1アカウントで、複数のアカウントをつなげることが1枚も写っていなかったからです。
動画そのものは、決まりに従うだけでした
ここまでに比べると、動画を組み立てるところは淡々としたものでした。覚えた決まりを3つだけ。
3分を超えるとショートになりません。縦を2分40秒に収めたのは、これが理由です。
章(チャプター)は、1つが10秒以上ないと出ません。3つ以上あることと、いちばん上が0:00であることも要ります。どれか1つでも外すと、章そのものが1つも出ません。短い章を1つ入れたくなって、危うく全部消すところでした。
縦は、頭の2秒で何の動画か分からないと指で飛ばされます。だから題名の札を出さず、いきなり月表示から始めています。名前と住所は最後の札で出せば足ります。
これから
動画は「使い方」のページに2本とも置いてあります。同じ中身を文章でも書いたので、読むほうが早い方は、そちらだけで足ります。
出てくる予定は、ここまでのとおり全部架空です。Google Play のスクリーンショットも、この状態で撮り直すつもりです。たぶんこの先も、いちばん手間がかかるのはここだと思います。
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