書く場所は 1 つ、見る場所が増えた。
LINE のカレンダーに、Google カレンダーの予定が出ていることに気づきました。書く場所と見る場所は、別の話だったという回です。自分で作っている Android 用のカレンダーアプリも、予定はぜんぶ Google カレンダーに書いています。確かめたら、そこで入れた予定も、説明欄に書き足した時間までそのまま出ていました。そのために、プログラムは 1 行も書いていません。
開発日誌の 9 本目です(前の回はこちら)。アプリそのものは、いまクローズドテスト中です。一般公開はもう少し先になります。
LINE 側の話は、2026 年 10 月に自分の端末で見たかぎりのことです。よその会社のサービスなので、やり方も画面もこの先変わります。
自分の予定が、別のアプリに出ていた
LINE のカレンダーを開いたら、Google カレンダーの予定がそのまま並んでいました。2026 年の 6 月の終わりに、スマートフォンに最初から入っているカレンダーを読み込めるようになったと報じられていたので、その機能だと思います。
先に、言い方をはっきりさせておきます。LINE が読んでいるのは端末に最初から入っているカレンダーで、私のアプリではありません。このアプリが LINE とつながったわけではありません。増えたのは見る場所だけで、アプリには何も足していません。
自分のアプリで入れた予定も、同じように並んでいました。ただしどの端末でも必ず、とは言えません。端末で Google カレンダーの同期が ON になっていることが先に要るので、そこを切っている人の画面には出ません。
LINE は、私のアプリを読んでいません
連携のための仕組みは、何も作っていません。というより作れません。このアプリは、端末に最初から入っているカレンダーを読むことも書くこともできないからです。そのための許可(権限)を 1 つも持っていません。やっているのは Google カレンダーと Google ToDo に直接書くことだけで、自前のサーバーも、予定を置くためのアプリ専用の保存箱もありません。
順に並べると、こうです。私のアプリが書いているのは、インターネットの向こう側にある Google カレンダーまで。そこからスマホの中のカレンダーの置き場(どのアプリからでも読める場所)へ写しているのは、Google アカウントの同期の働きです。これはアプリの外の話です。
LINE が読んでいるのは、この置き場です。こちらが受け持っているのは最初の 1 段だけなので、そこから先は保証できません。つまり LINE と私のアプリは、この端末の上で出会っているのではなく、Google の側で出会っています。
言い方を変えると、書く場所は 1 つのままで、見る場所が増えました。現場で書くのはスマホ 1 台です。それが LINE にも出ていました。
パソコンでも同じものを開きたくて、いまパソコン版も作っています。こちらは自分で手を動かしているところです。LINE のほうは、こちらが何もしないまま増えました。自分で作っているものと、ただ出てきたもの。今回おもしろかったのは、この差です。
そう決めたのは、別の人のためでした
では、何もしていないのになぜ出てくるのか。たどっていくと、ずっと前に決めたことに行き着きました。終日の予定に書き足した時間や費用は、アプリの中の特別な場所ではなく、予定の説明欄の文字として置いてあります。
理由は、予定を共有している相手が Google カレンダーで読むからです。こちらのアプリを入れているとはかぎりません。アプリだけが読める隠しデータに入れると、相手の画面には何も出ません。書き方と、相手の画面でどう見えるかは前に書きました。そう決めた経緯のほうはつくった理由にあります。
LINE のためにしたことではありません。先を読んでいたわけでもなく、こうするしかなかっただけです。それがたまたま、よその画面でも効きました。
Google は、隠して持つ場所を用意しています
Google カレンダーには、アプリだけが読める隠しデータの置き場所が用意されています。そこに入れれば、自分でデータの置き場所を持たなくて済む、という案内のされ方です。Google がそう案内しているのですから、ふつうはそちらを選ぶのだと思います。
このアプリはそれを使っていません。使うと、いちばん一緒に使いたい相手の画面から消えるからです。そのかわり、相手の画面には罫線がそのまま文字として並びます。きれいな表にはなりません。前の回で「ここは割り切りました」と書いた、あの罫線です。
その罫線が、LINE の画面にも出ていました。集合 8:00、現場 9:30〜17:00 と書いた行が、そのまま読めます。隠しデータに入れていたら、ここは空っぽだったはずです。見栄えを捨てたところが、見ていなかった画面で効いていたことになります。
Google に残るもの、この端末だけのもの
ここを曖昧にすると嘘になるので、分けて書きます。決まりはひとつです。予定か ToDo そのものに書いたものは Google の側に残り、アプリの画面の設定はこの端末に残ります。
Google の側に残る
予定/ToDo/ToDo の完了日
説明欄に書いた詳細と費用
この端末だけ
日付の色分け/文字の大きさ/背景画像
ウィジェットの設定/お知らせと履歴
上にまとめたものは Google の側にあるので、Google カレンダーや Google ToDo を開けば読めます。ただし LINE が読んでいるのはカレンダーの予定なので、ToDo がそちらに並ぶわけではありません。
下にまとめたものは、端末の中にしかありません。機種を変えるときは「設定のバックアップ」で持っていけますが、背景画像は写真そのものが入らないので、入れ直しになります。お知らせと履歴は、バックアップにも入れていません(この端末で起きたことの記録なので、持っていく意味がないからです)。
出ていかないものが、もう 1 つあります
前の回に書いた、やり残した ToDo を今日のところに出す写しです。あれは画面に出すためだけに作っている写しで、Google の側には 1 件も書いていません。もともとのタスクの日付を 1 ミリ秒も変えないために、そうしてあります。だから Google カレンダーにも、ほかのアプリにも、この写しは出ません。
それと、圏外で作った予定は、送れるまで端末の中にあります。そのあいだは、どこにも出ません。電波の悪い現場が何日も続くと、ふつうに起こることです。
これから
ここまでは 2026 年 10 月 15 日に、自分の端末で確かめたことです。予定も、説明欄に書いた行も出ていました。
ほかの端末や、この先の版でどうなるかまでは分かりません。変わっていたら、ここに書き足します。
よその会社の作りは、こちらの都合と関係なく変わります。読み込みをやめる日も、できることが増える日もあります。変わるのは見る場所の数で、書く場所は 1 つのままです。文字として Google の側に置いてあるものは、こちらが何もしなくても、読めるアプリがあれば読めます。
置き場所をアプリの中に作らなかったので、このアプリを使うのをやめても、予定はそのまま残ります。ただし「この端末だけ」のほうは端末の中の話なので、そちらは残りません。
Google カレンダーをお使いの方は、LINE のカレンダーを開くと自分の予定が並んでいるかもしれません。私の端末ではそうなっていました。
設計がよかった、という話ではありません。自分の書いたものがどこにあるか分かっていたので、見当がついただけです。使い方も変えていません。共有しているカレンダーに、その日のうちに書く。相手がそれを Google カレンダーで読むか、別のアプリで読むかは、相手の都合です。
「出力」(PDF出力・費用のまとめ先)は、いまも工事中です。
費用を予定に書き込むところは今までどおり使えます。
カレンダー by LAWRENCE についてイベント設営・図面のページ

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