開発ノート

終日のまま、あとから書き足す。(バージョン 7)

LAWRENCE

開発日誌の 2 本目です。
バージョン 7(2026 年 9 月 13 日)のことを書きます。前回に書いた「終日のまま、あとから実際の動きを書き足したい」に、やっと形がついた版です。

終日予定の詳細

終日で入れた予定の中に、終わってからその日の実際の動きを書き足せるようにしました。予定は 1 件のままです。

──── 終日予定の詳細 ────
9/9(火)
集合  8:00
移動  8:00〜9:30
現場  9:30〜17:00
解散  26:00
────── 以上 ───────

作るときに決めたことが 3 つあります。

  • 保存先は、予定の「説明」欄にしました。アプリの中だけに隠して持つこともできましたが、それだとカレンダーを共有している相手の画面には何も出ません。相手は Google カレンダーを使っています。区切り線ではさんだ文字として書いているので、向こうでもそのまま読めます
  • もともと書いてあった説明には、一文字も手を触れません。保存のたびに区切り線の中だけを入れ替えるので、何度保存しても増えません。相手が区切り線の下に書き足していても、それも残ります
  • 24 時を超えた時刻が書けます。泊まりの現場では「26:00」(翌 2 時)、「30:00」(翌 6 時)と書きます。「翌 2 時」と書き直すと、紙にしたときに翌日なのか翌々日なのか分からなくなるからです。99:59 まで受け付けます

書いた行は、日表示と週表示の時間軸に薄い帯として出ます。元の終日予定と同じ色を薄くしたものなので、どの予定の詳細かが分かります。タップすると元の予定が開きます。月表示のマスには出しません(1 日に 6 行も 7 行も増えると、その日に何があるのか読めなくなるので)。

時間を決めた予定には、備考だけ

同じ欄を、時間を決めた予定にも出しました。ただし備考の欄だけです。時刻は予定そのものが持っているので、そこへ時刻の欄まで出すとどちらが本当の時刻なのか分からなくなります

高速代と駐車代は、欄を分けた

同じ版で、費用の欄も入れました。それまでは備考に手で書いていて、実際こうなっていました。

移動距離 約340km
高速費 ¥8,800
車両費 ¥6,000

これをあとから読み取って集計しようとすると、必ず取りこぼします。「高速費/高速代/有料道路」と呼び方が割れますし、金額も「¥8,800」「8800円」「8,800-」とばらつきます。そして取りこぼしたぶんは、黙って合計から消えます。いちばんまずい形です。

そこで「まとめ先を選んで、数字だけ打つ」形にしました。人が自由に打った文字は当てになりませんが、アプリが書いた文字は必ず読み戻せます。保存先は今までどおり説明欄なので、共有している相手の画面での見え方は変わりません。

合計は「まとめ先」ごとに出します。自分が「高速費」、相手が「有料道路」と書いても、どちらも「有料道路」というまとめ先に結び付けておけば合算されます。経費の帳簿で、品名は自由に書いて勘定科目は選ぶのと同じ考え方です。名前をそろえてくださいとは言えません。現場の言い方を奪うことになりますし、相手の端末の設定はこちらから直せないからです。

まとめた結果を紙(PDF)にするところは、この版ではまだ工事中です。
紙の並びをまだ決めているところなので、メニューには「出力(工事中)」と出て選べません。費用を予定に書き込むところは、今までどおり使えます。決まったら、そのまま選べるようになります。

日付をまとめて選んで、一度に作る

連続した現場が決まったときに、1 日ずつ予定を入れていくのが面倒でした。

月の画面で日付を長押しすると選択モードに入り、あとはタップするだけで何日でも選べます。右下の「+」で、選んだ期間の予定ができます。離れた日をまとめて選べば、同じタイトルの予定が一度にいくつもできます(9/1〜9/3 と 9/8〜9/10 を選べば 2 件)。

選んでいるあいだは予定の帯が薄くなって反応しません。帯は日付カードの上に重ねて描いてあるので、そのままだと予定の入っている日は押す場所がほとんど残らないからです。左右のスワイプで月がめくれないようにもしました。見えていない月の日が選ばれたままになると、選び直せなくなります。

ここは作ってから何度も穴を見つけたところです。「今日」ボタンだけ月を飛ばせた、月の画面を離れても選んだ日が生きていた、作成シートの中からタスクに切り替えられて選んだ期間が行き場を失った、隠しただけの「繰り返し」が何件ぶんにも焼き付いた——どれも、新しい機能そのものではなく、前からあった機能とぶつかるところで起きていました

メニューをたためるようにした

設定が増えて、左のメニューが長くなっていました。文字の大きさ・長押しでの移動・その日に撮った写真・アプリの見た目・背景画像を、それぞれ開け閉めできるようにしました。

ただ、たたむだけだと「たたんだせいで、かえって分かりにくくなった」になります。そこで見出しの右に今の状態を出しました。

文字の大きさ: 中    ▾
長押しでの移動操作: ON ▾
その日に撮った写真: OFF ▾

確かめるためだけに開かなくて済みます。

つまみを触ると、メニューが薄くなる

「色の濃さ」「グラデーションの濃さ」のつまみを動かしても、結果が出るのはメニューの裏です。メニューは画面の 8 割を覆っているので、どう変わったのか見えないまま勘で決めることになっていました。

触っているあいだだけメニューが薄くなり、後ろの暗い膜も消えます。触っているつまみだけは濃いまま残るので、そのまま動かせます。

文字の大きさが、次に開いても残るようにした

これまでは、メニューで変えてもその場かぎりでした。残すには「起動時にもこの大きさを使う」をもう一度押す必要があって、「前に大きくしたのに、また小さくなっている」と思わせる作りでした。押した大きさをそのまま覚えるようにして、そのボタンも無くしました。

直した不具合のうち、3 つ

この版では不具合もたくさん直しました。データが消えるところを 3 つだけ書きます。

終日の予定の「終了日」が無視されていた。作成シートで 9/1〜9/3 と入れても、9/1 の 1 日だけで保存されていました。長いあいだ入っていた不具合で、「まとめて作る」を作る途中で見つかりました。

オフライン中の変更が、そこから先ずっと送られないことがあった。共有が「閲覧のみ」に変わった、相手が先に消した——そういう二度と送れない変更が 1 つあると、そのうしろに積んだ変更が一生送られませんでした。画面には灰色の「未同期」が出たままで、理由も分かりません。送れないものだけを外して先へ進み、外したものは必ずお知らせに残すようにしました。

作成シートで書いた詳細と費用が消えていた。画面を回したときや、他のアプリを使っているあいだに Android がこのアプリを終了させたときに、タイトルは残るのに書いた詳細と費用だけが消えていました。一部だけ戻るのは、全部戻ったように見えるぶん、何も戻らないより質が悪いと思っています。

次の回

この 3 日後に出したバージョン 8 では、電波の届かないところを通しで見直しました。現場で 3 週間、圏外で過ごすことがあるからです。

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